防府競輪のFⅠ「西日本カップ 第55回毛利賞争奪戦」が15日、開幕する。近況やや物足りない四国の大砲・佐々木豪(29=愛媛)が、沖縄合宿を経て防府に乗り込んできた。
伊予の大砲が自慢のパワーを爆発させる。今年最後のGⅠ小倉競輪祭で精魂を使い果たしたのか、体調を崩してしまい体重は4キロも落としてしまった。前走の取手では影響がモロに出て、まさかの優出失敗に終わった。
基本的にオフがない競輪選手。泣き言ばかりは言っていられない。取手が終わってすぐの7日から愛媛支部の合宿で沖縄に飛んだ。10日まで3泊4日の日程で精力的に体をいじめ抜いた。
「松山は改修でバンクが使えないので、久々にバンクでもがいて、めちゃくちゃきつかったが、アタリが入った」
そして体重を戻すべく食べまくった。「筋肉でないのでどうか…」と口を濁すが「ちょっとは戻ってきたかなってくらい」と急ピッチながらも臨戦態勢を整えた。
防府は4月以来で今年2回目。その時も優出を果たしたが、遠い昔話では当地初登場の2016年11月にA級戦で完全Vと「嫌なイメージはない」と好印象を持っている。
来年は松山で13年ぶりのGⅠとなるオールスターが開催される。3月には30歳になり、プレーヤーとして機を熟す佐々木が有意義な1年にするためにも、ここから進撃開始といきたい。