西武園競輪のナイターGⅠ「第66回オールスター競輪」(優勝賞金5900万円※副賞含む)20日、最終日を迎える。古性優作(32=大阪)は、満身創痍の中、準決9Rを3着で通過し、ファイナルへ勝ち上がった。
4日目「シャイニングスター賞」の落車で臀部の擦過傷を負い、また入念に自転車の調整を施したというが「曲がってしまったので元に戻してもらったけど…。あとは自分のできるところで補った。でも、厳しい状況は状況です」と身体も自転車も、どうにもいかんともしがたかった。当然、準決の走りにも影響した。
「もういっぱいいっぱい。(稲川)翔さん、(山田)久徳さんが付いてくれたのに…」。仲間を連れ込むことができず悔いだけが残った。
「左の股関節にピリっとした痛みがあるし、少し怖い感じがある。それに痛めた箇所が固まって、日に日にきつくなるだろうし」と不安ばかりが口をつく。ただ、6月GⅠ岸和田高松宮記念杯では初日に落車をしながら、渾身のフルスイングで4連勝を飾り、優勝をもぎ取っている。逆境をはね返す力は誰もが認めるところだ。
決勝は単騎戦。「自分が近畿の仲間を減らしてしまったから」と、近畿の盟友たちの思いを背負った戦いとなる。