武雄競輪GⅢ「開設75周年記念 大楠賞争奪戦」は13日、最終日を行った。決勝は嘉永泰斗の先行に乗った山田庸平(37=佐賀)が、太田海也のまくりに合わせて出て勝利、優勝賞金560万円を手にした。GⅢ優勝は昨年4月武雄以来5回目、地元の大楠賞は初制覇となった。
九州結束で嘉永の怒とうの逃げに乗った。「すごいかかりで半車身くらい空いて余裕はなかった」。後続もちぎれちぎれになり、太田が4番手に収まる展開。そして、太田が襲ってくる。「4番手に入ったのは分かってなかったし、ヨコに来て、えっと思ったけど合わせ切れて良かった。接触もあって落車もあって、でゴールした時は何とも言えない感じでしたが」と頭をかくが、審議はセーフでうれしい地元記念優勝の喜びに浸った。
伊東GⅡウィナーズカップ最終日にバンクレコードを記録するなど、状態は上がっており「次のGⅠ(名古屋、日本選手権)で結果を残せれば、今年いい戦いをできると思う」と今後の楽しみは広がるばかり。地元の重責を果たし切った男が目指すはGⅠ優勝のみだ。