武雄競輪ミッドナイトGⅢ「日本名輪会カップ オッズパーク杯」が20日、開幕する。初日メインの特選には九州勢が4人。北津留翼(40=福岡)は、地元の山田庸平と袂(たもと)を分かち、別線で勝負する。
愛娘・千羽が128期のガールズケイリン選手としてデビューした。しかし、2場所目の別府では2日目に落車…。「ヒジの擦過傷くらいで大丈夫でした! 前検前日は家族みんなで自転車の大会に行ってきました!」。幸い大きなケガはなく、引き続き練習を継続。とはいえ師匠として「消極的なレースになっていたので、そこはアドバイスしました」と真剣な表情を見せた。「こら!」とか「オリャ!」などとは言わず、丁寧に改善ポイントを指摘したという。
その手前、である。師匠として、また娘が憧れる父として、カッコいい走りを見せたい。いや、見せないといけない。初日特選9Rは「(山田)庸平君とは別で」と、何度も連係してきた仲間とは九州別線で戦う。現状では山田の強さが目立ち「倒すのは、無理そうです~」と嘆いていたものの、持てる力は決して劣っていない。
新しい時代、可能性を切り開くミッドナイトGⅢを盛り上げるためにも、翼の羽ばたきは必須。その輝きが、武雄から世界中に希望と勇気をもたらす。輝け、翼!