岐阜競輪ナイターGⅠ「オールガールズクラシック」は最終日の27日、12Rで決勝戦が行われ、佐藤水菜(26=神奈川)が優勝。優勝賞金900万円(副賞含む)と「ガールズグランプリ2025」(12月29日、平塚)の出場権を獲得した。佐藤のGⅠ制覇は、昨年11月の競輪祭女子王座戦に続いて3回目。
力と技で、堂々の勝利をつかみ取った。当大会は一昨年10月松戸で第1回を優勝。しかし、昨年大会はパリ五輪出場のため不出場で「賞金が上がって、みんな稼いで悔しい!って思ってました」と笑って振り返る。「生活ヤバイと思ってたので」と900万円に増額された優勝賞金を喜んだ。

賞金ボードを掲げる佐藤水菜
もちろん、賞金だけではない。勝ち切ることの重要性は誰よりも分かっている。その立場で決勝は「機動型(児玉碧衣、梅川風子)が後ろで競りになって、しめしめと。競技でもああいう展開は多いので、レースは見えていた」と冷静にすべてを把握して逃げ切った。
「落ち着いて走れたし、自分の力を試して優勝できて良かった。うれしい」
実感をにじませながら、準決の敗戦も振り返った。2着に敗れ「悔しかったけど、自分の成長が見えたことのうれしさもあったんです。負けるパターンがなくなってきていたけど、成長できる部分が見つかった」と前向きにとらえたことも、前進につながった。
目標として口にしているのはグランプリスラムで「パールカップを走ったことがないので、超楽しみ」。まずは6月岸和田のガールズGⅠでタイトル獲得が必須。8月には新設ガールズGⅠオールスター(宇都宮)もあり、新たな挑戦の一年は楽しみな限りだ。
今回は敗戦もあり「ガールズを走って危機感を感じたし、もっと強くならないと」と言葉に力を込めたサトミナは、さらに他の追随を許さない存在になっていく。