岐阜競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 長良川鵜飼カップ」は最終日の24日、12Rで決勝戦が行われ、松浦悠士(33=広島)がBSまくりで優勝。3月の玉野記念以来、今年2回目、通算21回目のGⅢ制覇を果たした。
打鐘で仕掛けた村田祐樹が番手の笠松信幸も付いて来れない〝大逃げ〟となり、スタンドは声援は最高潮。だが、その夢はS班の貫禄と意地が打ち破った。「3角、2センターでは届かないと思ったが、向かい風が強かったし最後にタレてくれたら」。その願いが通じ、ゴール前でとらえきった。
とはいえ、まだ復調途上。「結果が出てうれしい反面、自分の力的にはもう少し欲しい」。8月オールスターの落車はもちろん「昨年から左側ばかりケガして、肩とかの可動域が良くない。ハンドルを絞るのもまだ完全ではなく、2日目もバタついていた」と話す。
次走は弥彦GⅠ寬仁親王牌。年末のKEIRINグランプリ出場へ大事な一戦だ。「GⅠは取りに行っても絶対取れるわけじゃない。やれることをしっかりやってダメならしょうがない、くらいの気持ちで」と、静かに闘志を燃やす。