大垣競輪FⅠ「中京スポーツ杯・第2回水都杯争奪戦」は21日に2日目を開催し、10R準決では大森慶一(43=北海道)が水谷好宏と1着同着で2月静岡FⅠ以来の決勝進出を決めた。

 前を託した飯野祐太が赤板過ぎからフタをされる苦しい展開となった。大森は最終2センターで6番手。絶体絶命に思われたが、4角を過ぎてわずかにコースが空き、30メートル線付近から踏み上げ「なんとかコースを見つけて間に合った感じ」と薄氷の勝利に胸をなでおろした。

 前回の平塚記念の初日に今年初勝利をマーク。スロースターターを自認するも「この時期になると上がってくるんですけど例年より1か月遅い感じ」と漏らしていた。それでも焦りはなく「自分のピークが来るのは8月だと思ってコツコツとやっている」という。

 現在は試行錯誤の真っただ中だ。今開催は「前回よりギアを1枚下げてフレームもそれに合わせてみた」。それなりに手応えは感じている様子だが、まだ「いろいろ試しているところ」で先を見据えて探り探り戦っている。それでも結果が伴ってきたのは吉兆だろう。

 五日市誠に前を託す22日の12R決勝は唯一3車の大石崇晴の実質的な先行一車でタフなレースになりそうだが、今開催は初日から波乱続き。混戦に持ち込めばピークを迎える前に今年初Vをゲットしても不思議ではない。