四日市競輪のナイターGⅢ「大阪・関西万博協賛 ベイサイドナイトドリーム」が12日、開幕した。4R一次予選では単騎の原田翔真(24=和歌山)が1着スタート。「GⅢで初日の1着は初めて。自転車も進んでいるし、悪くない」と声を弾ませた。

 動きの少ない展開にも恵まれたとはいえ「S級での単騎戦は今回で2度目」でも落ち着いてレースを運んだ。打鐘前に仕掛けてきた堀江省吾―柴田洋輔をすんなり出して3番手で追走。慌てることなく最終4角から踏み出して関東2車をまとめて差し切った。

 今期からS級に戦いの場を移し、初めての単騎戦となった前回函館の準決では打鍾過ぎに仕掛けるも浮いてしまい、半ば強引に前に出たが最終2センターで失速して7着に沈んだ。その反省から「開催で一緒だった大阪のカリスマ、中釜章成さんに相談したんです。今回はその成果ですね」。的確なアドバイスを実戦で生かした。

 13日は8R二次予選に吉田健市を背に臨む。「結果を残して僕も金持ちになりたい」と原田の鼻息は荒い。