四日市競輪ナイターGⅢ「泗水杯争奪戦」は1日、2日目が行われた。

 二次予選最初の6Rを3着で準決進出を決めた松浦悠士(34=広島)は、度重なる落車とケガに苦しむ中、S班の意地を見せている。「変わらず良くはないけど、1走したぶん、脚的にはまだマシでした」と話した。

 レースは前受けした深谷知広が突っ張って主導権。佐々木豪が4番手から仕掛けていったが、深谷の番手・佐々木龍のブロックに遭う。「深谷さんにレースを支配されたが、佐々木(豪)君もいい位置を確保してちゃんと仕掛けてチャンスつくってくれた。でも、あそこまでバチンと止められるとは…。もう少し追走や踏み方、走り方はあったかな」と振り返りつつ相手を称えた。

 直前の寬仁親王牌初日に落車し、2日目を当日欠場。右肋骨骨折、左指腱損傷だった。「練習もできていなかったし、初日に走って脚に張りは出た」。加えて自転車も「ハンドル周りが曲がっていて交換したり、前日にいじって当日に確認したり」と手を加えた。

 精神面の反省点も挙げた。「今の状態で走れば危険を伴うのは分かっているが、初日は(身体を守る)プロテクターをつけていたし、覚悟も足りなかった」。とはいえ、2日目のレース後には「1走して落車しなければヒゲを剃る」という宣言通り、アゴ周りをすっきりさせて会見場に姿を見せた。

 今開催中に改修後初となる地元・広島記念(12月20~23日)のあっ旋が出た。「出るからには、広島の選手から優勝者を出したい」と意気込むが、その前に今月19日からのGⅠ小倉競輪祭が控える。準決、決勝でしっかりとメドを立て、確実に復調の歩を進める。