四日市競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 泗水杯争奪戦」が10月31日に開幕した。S級維持のために点数アップが必要な鷲田幸司(39=福井)は一次予選9Rを4着で勝ち上がりを決めた。

 三谷竜生―稲川翔の3番手という最高の位置で、懸命に食らいついた。口が空くシーンもあり「メーターは振り切れてました。付けそう、離れそう、付けそう、離れそう、で」もなんとかこらえきった。三谷のカマシも「バッチリのタイミングでした」とラインで決まる仕掛けに感謝しきりだった。

 そして番手を回った稲川の動きについて「別線の動きを消しながら、後ろが絡まれないようにとか動いてくれているんですよ。イナショーさんは全体が見えているので、そな動きができるんです」と番手で追走するだけでなく、レースを支配している稲川の凄さを口にした。

 今回は東口善朋のフレームを投入し「前検日に古性(優作)君と(稲川)翔さんにセッティングを見てもらって、3人の後押しで頑張れました」と勝ち上がりにつなげた。またウエアの田淵整骨院は「和歌山にあるんですが近畿地区プロに来てもらったり、みんなお世話になっているんです」と様々な支えを武器にしている。

 いろんな人たちと一緒に、大きな力で競輪界を盛り上げようとしている福井の名支部長。2日目(1日)の二次予選10Rは中部勢との連係で、もうひとつ上へ、準決進出を目指す。