松戸競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光」は最終日の4日、12Rで決勝戦を行い、勝負どころで自力に転じた清水裕友(29=山口)がV。2月静岡以来今年3度目、通算12度目のGⅢ優勝を飾た。
3つのラインがそれぞれ見せ場をつくった熱戦を制したのは、取鳥雄吾(29=岡山)の前々戦に乗った清水だった。
「全部、雄吾がやってくれましたね」と同学年の練習仲間をたたえたが、自身のS取りが勝敗を分けたと言っても過言ではないだろう。「南関に前を取られて番手まくりされたら勝負権ないと思ったので、前を取れたのが全てですね」。ゴチャつく展開の中「周りが見えていた」と好機に自力に転じ乱戦を断った。
苦手な夏場に結果を出せた意味は大きい。「アップから考えて良い方に向いた。次もこの形でいきたい」。次走はいよいよオールスター。「準決のような組み立てじゃGⅠでは通用しないしまだまだ。とにかくGⅠで優勝したいので」。勝って兜の緒を締めたヒロトが、昨年の平塚ダービー準Vのリベンジを果たすべく、いざ決戦の地・湘南へと乗り込む。