和歌山県営開催の岸和田競輪FⅠが27日、開幕した。8R予選では阿部将大(29=大分)がまくり追い込みで1着を奪った。

 6、7Rと九州勢が1、2着で「九州ばっかり勝ち上がっていたしプレッシャーがすごかった」というが、自身も熊本の上野優太とワンツー決着。「何とか頭まで届いた感じでした。最後は優太に差されたかと思ったけど」と、本人の感覚以上に車の伸びもいいようだ。

 来月には福井GⅡ共同通信社杯競輪を控えており「今回も練習してきて体はキツイ中で走っているし、これで走っていって共同杯までに(仕上がっていけば)という感じです」。自らを追い込むことで猛者たちと戦えるまでに状態を上げていく。

 今や別府を走れば〝地元代表〟に見られる立ち位置だが「いや、小岩(大介)さんとかの方が上ですから。戦法のタイプが違う? 確かに、そういう見方はあるかもしれませんね」。大分ナンバーワン自力型としての誇りは胸に宿っている。

 2日目(28日)の11R準決は前後を熊本勢に挟まる形の東矢圭吾―阿部―宮本隼輔―原井博斗で九州4車結束。取鳥雄吾ら相手は強力だが、ライン全体の戦闘力を生かして決勝へ勝ち上がる。