岸和田競輪F1「サテライト湖南カップ」は25日、2日目を開催。準決勝10Rは橋本優己(25=岐阜)が大外を鋭く伸びて2着に入り、決勝進出を決めた。

 赤板で吉田有希に突っ張られ、打鐘で山崎歩夢が先行。吉田が中団をキープし、橋本は6番手に置かれる苦しい展開に。それでも最終バックでまくりに出た茨城勢を目がけて踏み込むと、最後はぐんぐん伸びて2着まで届いてみせた。

「最近は後方になるレースはつくらないように意識していたので、組み立てが良くなかった」と反省を口にしつつも「2着に届いたし(自転車は)進んでいました」と手応は上々だ。

 今シリーズ、橋本の胸に秘めたテーマは〝打倒・吉田有希〟だ。

「9月の(GⅢ)松阪ミッドも前回の豊橋GⅢでも準決で負けていて、しかも先行されて力負けしているので…。どこかでリベンジしたいですね」

 準決では吉田に1車輪及ばなかったが、最終日の決勝でリベンジの機会は残っている。近畿が中釜章成―松田治之の大阪と脇本勇希―小森貴大の福井で二分し、即席タッグの吉田―松岡貴久、そして橋本が単騎の構成。

 さらに今回は3人の〝ユウキ〟がいる珍しい番組。「この2人のユウキ(吉田・脇本)が豊橋の決勝に乗って、僕だけ乗れなかった」悔しさがまだ記憶に新しいが「チャンスはあると思う」ときっぱり。単騎で脚をためての一発に期待したい。