岸和田競輪F1「パチ7カップ 牛若丸賞」は11日、2日目を開催。準決10Rは鈴木陸来(29=静岡)―大石剣士の静岡コンビがワンツーを決め、人気の北日本勢を撃破した。

 打鐘の勝負どころでは中団をキープし、人気の菅田壱道―大槻寛徳―五日市誠の北日本3車を後方に置くことに成功。

「剣士さんが付いてるから2周行くつもりだったけど、引き延ばして引き延ばしてって感じで出来た」と、絶妙な駆け引きから思い切りよくロングスパートを敢行。1角で先行する岐阜勢をとらえると、最終バックでは迫る菅田を番手の大石がブロック。ゴール直前で大石(2着)が落車するアクシデントもあったが、鈴木が押し切りワンツー決着。幸い大石は指の負傷で済み、「奇跡的にすべてうまくいきましたね」と笑顔で振り返った。

 5月の練習中に鎖骨を骨折してから苦戦続きで「最悪だった」と振り返るが、23年7月小田原以来の決勝切符をつかみ「やっと戻ってきた」と胸をなでおろした。

 決勝は「大石さん、簗田(一輝)さんの前でやれるだけ頑張る」と静岡3車の先陣役を買って出た。いよいよ本領発揮の〝リック〟の走りに注目だ。