岸和田競輪F1「パチ7カップ 牛若丸賞」は10日に開幕。松岡篤哉(43=岐阜)がS級予選7R、力強いまくりを決めて白星スタートを飾った。

 レースでは前受けの北日本勢に突っ張られたが、打鐘4角からスパート。「早めに乗り越えたいと思ったが、行くタイミングが悪かった」と1角で中田雄喜にけん制され失速。それでも「休みながら」立て直し、最終バックで中田の再度のブロックを乗り越えてまくり切った。

 前回奈良F1からの追加で〝中0日〟での強行参戦だったが「疲れているけど、動きは悪くない」と表情は明るい。

 今年は4月豊橋(F1)からまさかの3場所連続で落車に見舞われ、調子を落としていた。「一年に一度あるかどうかの落車なのに…。さすがに崩れましたね」。特に名古屋ダービー5日目の落車では鎖骨を粉砕骨折する重傷を負った。そこから約4か月がたち「まだ(鎖骨に)ボルトが入っているけど、だいぶ良くなってきた」とようやく実戦での手応えも戻ってきた。

 今節は弟子の栗山和樹(28=岐阜)と同時配分。年末のヤンググランプリ出場を決めている愛弟子と「連係できればいいですね」とタッグを心待ちにする。

 準決12Rは初日特選を制した村上博幸と三谷政史の近畿勢の援護を頼りに、勝ち上がりを目指す。2012年のヤンググランプリを制した男が、弟子より先に負けるわけにはいかない。