和歌山県営開催の岸和田競輪FⅠは28日、2日目を行った。10R準決は林大悟(30=福岡)がまくり上げた阿部英斗マークから外を突き抜けて1着で決勝進出を決めた。
阿部のまくりは止まったが余裕の追走から外を伸びての白星。「阿部君に付いていっただけですよ」と、まずは前の頑張りをねぎらいつつも「決勝に乗れて良かったし感触はボチボチ」と勝負になるデキにはあるようだ。
初日特選は九州ラインの3番手回りを選択したように前を任せるケースも出てきていることには「きついですね。着は恵まれてくると思うけど納得いくレースをしたい気持ちもある。それに(レースの中に)もっと前に踏みたいと思うところも…。(自身も機動力型として)相手に僕とやり合うのは嫌だと思わせたいし、初日特選とかは自分が前でもいいんですけどね」。
頼もしい若手の成長と同時に自身の〝立ち位置〟の難しさにも直面している。
今月上旬の小倉GⅢ決勝では弟の慶次郎との兄弟タッグも実現したが「あの時ももう少しやれていたら3着はあったと思う」。4日制GⅢの3着以内=GⅠ競輪祭(小倉)の出場権――。そこに滑り込めなかったからには「(出場権取りへ)点数勝負です」。
選考期間は今月末までだが「ケガもあって休み過ぎていたけど最低出走本数には今回の初日で届きました」と第一段階はクリア。決勝は「九州の全員にチャンスがあるように」阿部将大とは九州別線の自力勝負で優勝をたぐり寄せる。