岐阜競輪GⅢ「開設76周年記念 長良川鵜飼カップ」が4日、開幕する。9Rでは直前の名古屋でS級特昇を決めた福田稔希(22=栃木)がS級デビューを迎える。

 直近の目標に掲げていた「長島大介さんや坂井洋さん、真杉匠さんの前で頑張る」という同県の先輩との連係が、S級デビュー戦で実現することになった。さすがに「いきなり長島さんと一緒とは」と驚きを隠せなかったが、一方で「通用するか分からないし緊張もすると思うけど、逆に気楽に走れると思います」と臆することなく言ってのけるところに大物ぶりが漂う。

 昨年12月に玉野でチャレンジファイナルを制してA級3班を卒業。A級1・2班でも9Vと力の差を見せつけて前回名古屋で特昇を決めた。「今回の岐阜は長島さんと坂井さんの出走が決まっていたし、追加が来ればと思って名古屋の後も練習していました」と準備も抜かりない。

 相手は青野将大と貴志修己で三分戦。「競輪を見始めたのは117期生がデビューしたころ」で特にトントン拍子でS級へ駆け上がった青野には強烈なインパクトがあったという。「9車立てだし、立ち遅れないようにしたい。ダメでも次につながるはず」。栃木の新星が怖いものなしで憧れの選手たちに挑む。