岐阜競輪GⅢ「開設76周年記念 長良川鵜飼カップ」が4日に開幕し、1Rでは木村佑来(23=宮城)が力強い逃げ切りで充実ぶりをアピールした。
オープニングレースで存在感を発揮した。「せっかく1番車をいただいたし、前を取って突っ張ろう」。思惑通りに主導権を握ると巧みなペースで別線を翻ろうした。
結果はライン3車での上位独占。番手の窪木一茂との直線勝負も見事な踏み直しで振り切った。「道中はスローペースに落として脚をためることができました。あとはラインを信じて行けるところまで行こうと。最後まで踏めていたし、スピードも乗っている感じがありました」。会心のレースに思わず頬が緩んだ。
GⅢでの一次予選1着は昨年7月の小松島以来で2度目。前回の松戸記念では昨年8月の松山以来となるGⅢでの準決進出を果たした。
「これまではバンクで一本一本に集中する練習をメインにやってきましたが、街道練習で長い距離を走るようになって成績が良くなってきました。A級とS級を行ったり来たりだったし、上を目指すには苦手なことにも取り組んでレベルアップしていかないと」
ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。二次予選ではS班の清水裕友を相手に成長ぶりを見せつける。