12月11~13日に開催される「CTC杯 ムコリン・ムッチー賞in奈良」に三谷将太が燃える。向日町競輪場が長期改修工事中のため奈良競輪場で代替開催される。近年の奈良を盛り上げ続ける男は、向日町への思いも胸に〝ミタニン・ショーター〟と化し、鬼の進撃で優勝をもぎ取る。
町田太我も近況は力強さを取り戻し、短走路での逃げ切りは魅力たっぷり。誰が相手でも、主導権を握れれば問答無用だ。長期のあっせん停止明けになる黒瀬浩太郎はレース勘が気になるところも、爆発力は町田と同格といえる。
北日本を渋く支える和田圭にもチャンスはある。番手の仕事ぶりも落ち着いたもので、決め脚があるのも頼もしい限り。目標がない時にどういう決断をするのかも注目ポイントになる。
京都勢は〝地元〟としての戦いになる。中心は高久保雄介だ。重厚なタテ脚を武器に、躍動してみせる。徳田匠も逃げて存在感を発揮したい。大阪期待の星・福永大智は低迷しているが、近畿好連係でリズムを立て直したい。
南関は菅原大也、松坂洋平、嶋津拓弥の神奈川3人がリードしていく。菅原はこれから南関でどんな立ち位置でやっていくのか、岐路に立っている。勝負の時を強気の攻めで切り開きたい。
九州からは岩谷拓磨の一撃に期待がかかる。淡白なレース運びはもろ刃の剣だが、爽快に決める時は決める。追加の園田匠ももちろん優勝争いの一角だ。原井博斗も5月武雄でのS級初優勝の歓喜から、もう一度を狙っていく。
一時期の暴れっぷりは影を潜める鈴木薫だが、持ち味は闘志。ひるまない攻めで苦境を脱したい。