福井競輪GII「第41回共同通信社杯競輪」(優勝賞金3090万円=副賞含む)は14日、3日目を行い決勝出場9選手が出揃った。

 深谷知広(35=静岡)の開催に入る前の賞金ランキングは7位。今年もグランプリの出場争いのど真ん中であえいでいる。

「毎年、ヒリヒリしてますね」

 今年も2月豊橋のGⅠ全日本選抜で決勝に乗り、記念戦線でも活躍とスタートダッシュは良かったが、ビッグレースで結果を残せず近畿や関東に後れを取っている。特に「近畿にはやられっぱなしなので」と一矢報いたいところだ。

 決勝はその近畿が5車並び、まさに強力。しかし、野性的な太田海也や単騎でも果敢に攻め立てる嘉永泰斗が黙っていない。野田源一も隙を突いてくる。一撃のチャンスは十分ある。

 初日から「スピードはいいと思う」と脇本雄太のバンクレコード更新の10秒5には及ばずとも、10秒7、10秒7、11秒1の快速まくり3連発で決勝に勝ち上がり、状態も問題ない。開催前には「一日だけでしたけど福井で練習させてもらってバンクの感触をつかめた」こともプラスに働いている。

 優勝賞金の3090万円は確かな意味を持つ。2年前の青森で制した好相性の大会で、年末の夢舞台へと大きく前進する。