青森競輪GⅢ「開設75周年みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」が20日に開幕した。注目の初日特選は郡司浩平(35=神奈川)が混戦を冷静な判断で突き抜け快勝した。
正攻法から赤板で荒井崇博の上昇を突っ張ると新山響平ラインを出して中団を確保。森田優弥や単騎の南修二も仕掛ける激しい流れを冷静に見極め、ラストはまくり気味に突き抜けた。
「前(受け)になればこうなるかなという流れになりました。もう少しスカッと自力で勝てればよかったけど、周りの動きもあったので。一度突っ張って位置取りに脚を使った割には余裕があったし悪くないと思います」
近況は自力でも安定した取り口が目を引き、前回の福井GⅡ共同通信社杯でも勝ち上がりを逸した後の2日目以降は隙のない攻めで着をまとめた。2日目(21日)の二次予選11Rは地元代表の守沢太志(40=秋田)との組み合わせに「前々から積極的に」と頼もしいひと言が出た。
4年前の別府記念(2021年6月)決勝では郡司のまくりを守沢が差してワンツーの実績がある。ここも盤石の立ち回りで人気に応え、気分よく準決に進みたい。