青森競輪GⅢ「開設75周年みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」は23日に最終日を行い、12R決勝は郡司浩平(35=神奈川)が3番手キープからまくって優勝。6月取手以来となる今年6回目、通算27回目のGⅢ優勝を飾った。
赤板で突っ張った菊池岳仁の3番手を確保し、5番手に位置した新山響平にも動きなし。勝ち上がりでロングの仕掛けを連発していた郡司がこの位置取りと展開になれば、まず負けない。「自分の得意な距離から仕掛けらて最後まで踏み切れた」と、満を持しての2角まくりでマークした南修二とその背後から迫った新山を振り切った。
「菊池が前を取った時点で突っ張りはあると思っていた。あとは新山が来たら合わせられる準備をしていました。勝ち上がり(二次予選、準決)は今日よりワンテンポ、ツーテンポ早く仕掛けられていたし、2日間のレースも生きましたね」。読み、位置取り、仕掛けとすべてがかみ合った会心の勝利を満足げに振り返った。
約3か月ぶりのGⅢ制覇で終盤戦の反撃態勢は整った。「最近ふがいなかったので、勝ててホッとしています。4日間、自力を出せてピリッとしました」。獲得賞金も1億円を突破し、賞金でのグランプリ出場は確実視されるが、目標がそんなところでないことは明らか。照準はまだ2つ残る今年のGⅠ戦線。「悔いなく、自分らしい走りで」結果を出すのみだ。