青森競輪GⅢ「開設75周年みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」は22日、準決勝をメインに3日目を開催し、地元のエース新山響平(31=青森)は3着で決勝進出を決めた。
準決12Rはタフなレースになった。代名詞の突っ張り先行で後藤大輝の2度のアタックを退け、赤板から2周を全開。菊池岳仁のまくりには屈したものの、守沢太志の献身的なブロックもあり、3着で決勝のイスを確保した。
「自分がライン4車だったし、やりたいレースはできました。(菊池)岳仁も合わせられる感触はあったんだけど…。岳仁が強かったです」
決勝は地元代表として、6年ぶり2回目の大会制覇に挑戦する。それでも「ラインから優勝者を出せるような走りをするつもり」と、あくまでも〝普段通り〟の走りを強調した。
「後ろの(援護の)おかげで乗せてもらった決勝だと思っている。まずは北日本の誰かが優勝できるように。もちろん、あわよくば自分が、という思いもありますけど」。
絶好調の郡司浩平に今が旬の南修二が即席で連係することを知ると「強烈ですね…」と苦笑しつつ「それでも自分から動いていくレースをしたいと思います」と再度、力を込めた。
強敵、難敵相手に小細工は通用しない。シンプルに力を出し切った先に、ファンの大歓声が迎える最高の結果が待っている。