松阪競輪のGⅢ「開設75周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」が10日、開幕する。北の新鋭・小堀敢太(25=北海道)が、決勝進出に燃えている。

 7月富山で9連勝での特別昇級を果たしてから、前回青森が初のGⅢだったが、持ち味の先行力を発揮して準決勝まで勝ち上がりファンに強い印象を残した。「9車も含めてとても勉強になった。準決の郡司(浩平)さんのカマシも強烈だった」と、輪界トップレベルの実力を肌で感じた。それでも今回は、さらなる進化に自信を見せる。

「道中のペースに甘い部分があって、力も入ってなかった。その理由も分かったので、それを踏まえて練習できました」

 京都産業大の同級生で同期の谷内健太(25=京都)の活躍も刺激になっている。「奈良GⅢ(向日町記念代替開催)で準決に乗っていたし、(前日8日の)弥彦決勝の谷内も強かった。負けてらんない!」とライバル心を燃やす。

 初日一次予選7Rは原田研太朗、山本浩成との三分戦で高橋成英が単騎という構成だが、やることは変わらない。

「うまく逃げて自分の展開にしたい。師匠の明田春喜さんから『俺は初めての記念で決勝まで行ったぞ。足りないんじゃない?』と言われてきたので、2回目で決勝に乗って報告できれば」

 今シリーズも〝小堀旋風〟を巻き起こす。