豊橋競輪のGⅢ「第1回愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪」は18日、3日目を開催。準決10Rでは寺沼拓摩(26=東京)が白星でファイナル行きを決めた。
115期3人による三分戦だった10Rは、イン粘りで脇本勇希の後位を奪うと2角から番手まくり。脇本に激しく抵抗されたが力ずくで乗り越え、同期対決を制した。
「粘るつもりはなかったけど、ワッキーが流したので…。あそこで引いたらさすがに厳しいので申し訳ないけど勝負しました。後ろと決めるために早めにまくりに行ったけどワッキーが強くて(苦笑)。ギリギリだったし考えていたプランと違ったけど前々に攻められたのは良かったかな」
今年はGⅠデビューも果たすなど充実の1年を迎えており、競走得点も109点台まで乗せてきた。「まだまだです」と謙遜するが、まずはひとつS級優勝の箔をつけたいところ。
最終日(19日)の決勝は吉田有希の番手回りで、後ろを先輩の岡本大嗣が固めてくれる盤石の布陣で臨む。「気合入れて自分のやれることをやるだけです」と静かに闘志を燃やした。準決の勝利が99勝目。節目の100勝とS級初優勝、そしてGⅢ制覇を同時に達成してみせる。