大分県・別府競輪場のナイターGⅢ「令和7年度 施設整備等協賛競輪」は19日、最終日を行い、11Rのガールズ決勝は児玉碧衣(30=福岡)がまくりで勝利。8月佐世保からの連勝を19に伸ばすとともに、今年17回目の優勝を飾った。

 選手紹介前に降り始めた雨は激しさを増し、ハードコンディションで争われた頂上決戦を制したのは児玉だった。5番手1コーナーから自慢の豪脚が爆発し、前団をひとのみ。児玉後位に切り替えていた那須萌美がゴール前は迫ったが、地力の差で突き放した。「うれしい」と素直な気持ちを話したあと「雨は久々だったので緊張したけど、発走機を出てからは平常心で臨めた」と回顧した。

 ガールズでは珍しい4日間シリーズとあって蓄積されたダメージは相当なものだったが乗り越えた。「脚にきている感じだったが、1着を取れたのでよかったです。開催中のケアの仕方を勉強していかないといけない」と4日制シリーズでは初めての優勝に酔いしれることなく、前を向いていた。

 年末の大一番、平塚GP「ガールズグランプリ2025」の出場権をかけた争いも終盤戦を迎え、今年ラストのGⅠ、小倉「競輪祭女子王座戦」(11月19~21日)が刻一刻と近づいてきた。現在、賞金ランクは2位でグランプリ出場には青信号が灯っているがアオイは一戦一戦を大事にしていく。「(次走の)岸和田を走ってから競輪祭(女子王座戦)については考える。モチベーションが続かなくなるのでひとつ、ひとつをクリアしてきたい」。女王奪還の時までシンプルに1着を積み重ねていく。