小田原競輪GⅢ「第13回施設整備等協賛競輪 NO KEIRIN, NO LIFE CUP」が13日、開幕する。スーパールーキー市田龍生都(24=福井)は11Rの一次予選で3か月半ぶりに実戦復帰を果たす。

 早期卒業生の市田は、7月に3場所連続完全Vを決めてA級を卒業。だが、S級昇格初戦となった別府決勝で落車し「左鎖骨骨折と肩甲骨が割れてしまった」と一頓挫あった。

 それでも「世界選(10月24日)の1か月前には練習を始められたし、世界選でも普通に走れた」と1キロTTで自己ベストを更新するなど、予選突破こそならなかったがケガのダメージを感じさせない圧巻のパフォーマンスを披露した。

 世界選からの帰国後は「一週間くらい地元に戻って」有意義な時間を過ごした。「父からは『昔の感覚を求めても元には100%戻らない。新しい自分をスタートさせた方がいい』とアドバイスをもらいました。自分の中で折り合いを付けながら新しい自分をスタートさせられれば。鉄のフレームにもローラーで軽く乗りました」と話した。

 今回が初のGⅢ参戦で、9車立ても当然初めて。「緊張するが力を出し切れるように」と意気込んだ。