小田原競輪GⅢ「第13回施設整備等協賛競輪 NO KEIRIN, NO LIFE CUP」が13日、開幕。22Rの一次予選を制した山田諒(26=岐阜)は意外にもこれが今年初のGⅢ初日クリアとなった。

 今年は3月ウィナーズCで準決進出、サマーナイトFでも一予をクリアするなどGⅡで存在感を示す一方、意外にも「GⅢ(今年4節参戦)は全部、初日に飛んでいた(苦笑)」と一度も勝ち上がれていなかった。

 前回優出の勢いを駆って臨んだ今シリーズ。一予2Rを軽やかな中団まくりで快勝し〝5度目の正直〟で初日クリアに成功した。「重く感じたし、自分だけになり内容も…。(高橋)和也さんに申し訳なかった」と笑顔はなかったが、それでも「マジでホッとしました。やっとです」と安堵した。

「自分に警戒が集まる展開がとにかく苦手で…。そうなった時の脆さを相手も知っているから、いつもそこを突かれてヤラれる」とGⅢ初日に苦戦していた原因を自己分析。そして「相手のレベルが上がる方が、警戒もされなくなるし自分には好都合なんですよ」とニヤリと笑った。すなわち、レース格が上がれば上がるほど、持ち味が存分に発揮されるということだ。

 一発の破壊力には定評があり、たびたび大物撃破も見せるホームランバッターが、二予でも再び豪快な一撃を放つ。