平塚競輪場で12月30日に行われるGP「KEIRINグランプリ2025」に出場する阿部拓真(35=宮城)が28日に競輪場入りした。初出場の夢舞台に北日本の選手は1人。位置取り、戦い方でどうするか注目を集めていた。

「本当に悩みました…」

 共同会見、前夜祭があった19日に結論を出せず「28日に」と考えてきた。悩んでいる中で「23、24、25日といわき平に練習に行き、新田(祐大)さんらと練習させてもらいました。夜に一緒に食事をして」と北日本をずっと背負い続けている新田を話す時間があったという。

「新田さんからは『好きなようにやれ。自分がいいと思った選択だ一番だ』と言ってもらいました」

 そうして話していく中で「北日本を盛り上げていく中で、自分でやるのかいいんじゃないかなと思いました。自分で単騎でやります」と決意を固めた。

 競輪祭からの流れがある吉田拓矢(30=茨城)がいる関東ライン、また「郡司(浩平)君の後ろも魅力的ですし、来年こうした番組だったら郡司君に付きたいとも思う」と複雑だったことも明かす。

 だが、この夢舞台。北日本の代表として戦うシーン。己の力を信じ、北日本の仲間の思いを背負って挑戦する。