「ガールズグランプリ2025」が29日、平塚競輪場で行われ、初Vを狙った地元の尾崎睦(40=神奈川)は優勝した佐藤水菜と4分の3車身差で準優勝に終わった。2着は通算4度目の出場で最高順位ながら「グランプリは優勝以外は意味がない」と悔しさをにじませた。

 地元でのグランプリ制覇に駆ける思いはレース内容にも表れていた。「人をアテにするのではなく、自分を信じて、自分でやろう」。打鐘付近での位置取りで4番手と出遅れたものの、最終2角からまくりを打ち、内の児玉碧衣に粘られながらも耐えきり「勇気を持ってまくりに行けたのは今までになかった」と少しだけ自分で自分を褒めた。

 何よりも地元ファンの後押しがうれしかった。「一人ひとりの顔、声援は忘れない」。そして、練習をともにして切磋琢磨してきた梅川風子にも「1年間、面倒を見てくれて感謝したい」と述べた。

 年内は30日の平塚競輪場でのトークショーや梅川との忘年会などの予定が入っているが、既に来年12月のガールズグランプリ(いわき平)を見据えている。「目の色を変えて自分にできることをやっていきたい」。タイトル奪取への思いが消えることはない。