豊橋競輪GⅢ「開設74周年記念 ちぎり賞争奪戦」が1日、最終日を開催する。12R決勝は町田太我(23=広島)が〝タイガーチャージ〟をかける。

 初日、2日目ともにロング先行で見せ場をつくると、準決11Rも深谷知広を後方に置き、不発に追いやるファインプレー。いつもながらに、これでもかと長い距離を踏み続けている。

「打鐘からカマされるのが怖かったから、ホームは目いっぱいに行きました。きついし、常にいっぱい」とさすがにレース後は息も絶え絶えだったが、町田は普段から回復が早い。

 ちょっと間を空けると、いつもと変わらぬノホホンとした風情に戻る。若さがうらやましいが、力の源は意外なところにあった。

「宿舎のサウナが復活したのがうれしくて。入って疲労を抜いています。体調も(整います)」

 さて、12R決勝は松本貴治―香川雄介に任された。もちろんラインのけん引役としての意識はしっかり持っている。

「決勝もラインができるし、しっかり勝負したい。感じもいいし頑張ります。いっぱい食べて体調を崩さないように準備します」

 あの新山響平が相手とあって厳しい戦いが予想されるが、松本が内枠1番車なのが救い。前受けからのド迫力駆けで、ラインから優勝者を出す。もちろん、町田もその中に入っている。