開設73周年記念熊本競輪GⅢ「火の国杯争奪戦」in久留米は6日、福岡県・久留米競輪場で開幕する。2016年4月の熊本地震で損傷し、休催が続いていた熊本競輪場も来年6月の再開が決まり、久留米では最後となる「熊本記念」――。大会3Vを誇る〝地元〟の大黒柱・中川誠一郎(44=熊本)は2年ぶりの参戦となった。
昨年はケガの影響で無念の欠場。気持ち一本のアスリートが、年に一度だけ細い目を見開き〝本気モード〟になる特別な大会だけに誰よりも気持ちが入っており「来年は生まれ変わった熊本バンクで行われる。あっちはもう若手に譲るから、最後の熊本大会だから勝たせて欲しいな…」と話すと、突如として周りの後輩たちにすり寄り出した。
初日は一次予選11Rで北津留翼(38=福岡)マーク。最後のステージに挑む地元の座長がデンと鎮座し、伸び盛りの若手を率いて行く。