別府競輪べっぷ湧くわくナイトレースF1「第3回PayPay銀行杯」は6日、開幕する。九州のエース・山田庸平(35=佐賀)、弥彦G1寬仁親王牌ファイナリストの渡部幸訓(40=福島)、大スター・武田豊樹(49=茨城)をはじめ全国から一流レーサーが湯の街・別府に集結した。予選では追加エントリーの久島尚樹(32=宮崎)に注目が集まる。

〝きゅうちゃん〟が大仕事をやってのけた。10月の和歌山決勝は後藤大輝―坂本健太郎の後ろから突き抜けてS級初優勝を達成。しかも、3連勝のおまけ付きだ。2011年7月のデビューから12年3か月での悲願達成に「S級では優勝できないと思っていたのでビックリ」と笑顔を浮かべた。

 8月和歌山GⅢで同期の岡田泰地のアドバイスでサドルのハナを下げたセッティングに変えたことがハマった。次の同月小松島初日、次の9月玉野初日でも1着が取れるようになり、初優勝へのストーリーにつながっていった。

 今回は追加参戦だが、正規あっ旋が11月後半(21~23日、高知)まで空いていたことに加えて、ホームバンクがない鹿児島支部(宮崎・鹿児島・沖縄)の選手にとって別府は地元同然の意識でいるため、快諾して参戦してきた。

 優勝した後は周囲の注目度がいつも以上に上がる。初戦の予選6Rは安東宏高(41=大分)―牧剛央(50=大分)の地元勢を連れての自在戦で勝利をもぎ取り、優勝がフロックではないことを証明する。