別府競輪GⅢ「開設73周年記念 オランダ王国友好杯」が7日に幕を開けた。九州のムードメーカー・松岡辰泰(27=熊本)が力強いカマシで一次予選をクリアした。

 9Rは別線が切って切って、で仕掛けやすい展開になったが、あえてその流れには乗らず鐘3角で一気のスパート。ホームの追い風でスピードを乗せて一気に先頭に立つと、小倉竜二には差されたものの2着に粘った。

「バックの強烈な向かい風を2回受けるのはキツいと思ったので。脚と自信があるから腹をくくれました。余裕がない時だったら慌てて動いて失敗していたかも。頭脳プレー? いやいや、セコいだけですよ(笑い)」

 クレバーな〝タツ〟らしい立ち回りを披露した。新たな相棒も大きな武器になっているとのことで「今回から後藤大輝のフレームを使っています。練習で数日乗っただけですけどすごく乗りやすくて、もう愛着が湧いてきました。『ちょうだい』って言ってこのまま自分の物にしようと思います(笑い)」と上機嫌だ。

「熊本記念(in久留米)では大分勢に助けてもらった。今回は自分が地元勢に恩返しできれば」

 好気配のタツが二次予選以降も存在感を示していく。