別府競輪GⅢ「開設73周年記念 オランダ王国友好杯」は8日、2日目を開催した。積極型が揃った二次予選7Rでは、佐々木豪(27=愛媛)が果敢に主導権を握り、3着で準決の権利をゲットした。

 FⅠ連続Vで今節に乗り込んできた勢いはダテではなかった。

 安定感アップの秘訣は仕掛けをちゅうちょしなくなったこと。その背景には、ビッグ初優出を決めた今年9月の青森GⅡ共同通信社杯の悔しさがあった。

「共同の決勝は長い距離を行く自信がなくて、(緩めたところを渡辺雄太に叩かれ)悔しい思いをしました。なので長い距離を踏めるように脚力と自信を付けることを意識しています。二予も順番が来たので(打鐘からなら)持つ自信があったし流れに沿って仕掛けました」

 また、弟子たちとの練習による脚力の底上げも急上昇の要因だ。「たくさん弟子がいるんですけど、最初はみんな弱かったのがどんどん力を付けてきていて、今では自分が弟子たちに引きずられています。良い練習ができているのは間違いないですね」と胸を張る。

 3日目(9日)の準決は初日同様に松浦悠士を従えての一戦。今の佐々木は当然、引き出し役では終わらない。流れに沿った仕掛けで中四国ワンツーを決める。