佐世保競輪GⅢ「開設73周年記念 九十九島賞争奪戦」は前半戦を終了。2日目(15日)を終え、地元九州勢は大挙12人が準決に勝ち上がって大渋滞だ。

 うれしい誤算に3日目(16日)の準決10Rを走る井上昌己と塚本大樹、阪本和也、伊藤颯馬、東矢圭吾の5人はともに思案投首。伊藤に井上―阪本、熊本同士の東矢―塚本で分かれるか、全員で連係するかを熟考した井上は「ハーフ&ハーフ」と話し、自力の伊藤と東矢に判断をゆだねた。

 すると伊藤が「みんなで並びましょう!」と積極的に連係を呼び掛け九州連係が決まった。井上は東矢―伊藤の3番手だ。

 ここまで連勝で勝ち上がるなど充実そのもので「昌己には負けられないから」と同じく連勝中で気持ちの高ぶる盟友・荒井崇博とのツートップがデンと鎮座して、今のところ九州勢の歯車はうまくかみ合っている。

 10Rはドがつく積極型・北井佑季と不惑を迎えても元気いっぱいの渡辺一成が九州軍団に立ちはだかるが、司令塔の井上が内枠の責任で好位を確保し、後輩たちをノビノビと駆けさせる。佐世保記念3Vを誇る大エースがファイナル進出を目指して重い腰を上げる。