いわき平競輪GⅢ「開設73周年記念 いわき金杯争奪戦」は28日に最終日を迎える。12Rの決勝は九州4車が二手に分かれたことで、コマ切れ戦になった。
九州勢は長い長い話し合いの末に別線を選択。そして熊本勢は嘉永泰斗(25=熊本)が前回りになった。「伊藤(旭)君は強いけど、普段のレースなどを見ていると仕掛けるべきところで仕掛けられていないし…。同じ自力選手として、今回は前を任せられないなと。調子も良いし、自分でやることにしました。(伊藤のレース内容が良くなったら)その時はまた前後を変えて頑張れればいいなと思います」と嘉永がその意図を説明した。
一方の伊藤は「先頭で頑張るつもりだったんですが…。日ごろの行いが悪いし自分のせいなんですけど、(任せてもらえず)やっぱり悔しいです…。先頭以外なら自分は4番手とも思ったんですが(山田庸平、井上昌己と相談して)泰斗さんの番手になりました。悔しいけどチャンスだと思って、後ろで勉強させてもらいます」と目を赤くしながら正直な思いを語った。