平塚競輪FⅠ「大阪・関西万博協賛競輪」は29日に開幕し、9RのS級予選で伏見俊昭(47=福島)が初連係の菅野航基を利して、内と外から迫るライバルの猛追を振り切り、1着でゴール線を突き抜けた。
昨年は序盤に苦しみ、初勝利は4月に入ってからだった。それが今年は一発目の大宮記念初日に白星を挙げ、1月だけで早くも4勝目。「練習にケア、コツコツと積み重ねてきた結果だと思います。何事も一朝一夕にはいきませんから」とベテランらしく話した。
ただ、今回に限っては別の発奮材料もあったようだ。「(16日に)いわき平で初めて先頭誘導員をしたとき、東スポさんが真船圭一郎の余計なひと言を記事にしたでしょ。『伏見さんタレてきましたね』と。ヤフーニュースにもなって、おかげで有名人になりましたよ」。同県の後輩からの〝愛のあるイジり〟が刺激になったのは間違いないだろう。
30日の10R準決勝には斎木翔多―成田和也の3番手で臨む。通算561勝のレジェンドはタレるどころか上昇曲線を描こうとしている。