岐阜競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅠ「第39回全日本選抜競輪」(優勝賞金4000万円※副賞含む)は10日、2日目を開催した。新山響平(30=青森)が二次予選8Rで、新山VS犬伏湧也とファン垂涎の好カードを振り返る。

 戦前は「(犬伏がいたし)つぶしに来ているなって(笑い)」と冗談めかしながらも気持ちはたかぶっていた。

 他派に小林泰正もいたがこうなれば中団キープが優先で、見どころはどちらが主導権を握るかどうか。前受けからの突っ張り駆けが今のトレンドだが、レースでは前を取ることができず、犬伏に好ポジションを渡してしまった。しかし、焦りはまったくなかった。

「基本的に先行は後ろからがいいと思っています。でも今は(誘導員早期追い抜きなど)ルール上、突っ張る方がいいからやるけど、みんなやりだした。そうなると後ろになったときの対策が求められる」

 最近ではいわき平記念の決勝や初日特選など前受けにこだわらず、あえて後ろ攻めを実践している。二予は犬伏に先着を許したものの、これまでの経験を生かすことができた。

 3日目(11日)の準決11Rは新田祐大と永沢剛に任された。アドリブを利かせた柔軟先行で深谷知広、寺崎浩平、清水裕友を一蹴する。