岐阜競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅠ「第39回全日本選抜競輪」(優勝賞金4000万円※副賞含む)は12日、最終日を迎え、12Rで決勝戦が争われる。一番乗りでKEIRINグランプリ2024の出場チケットを手にするのは誰か――。
今年のS級上位戦線において誰が最も充実しているか、と問われたらほとんどの人が清水裕友(29=山口)の名前を挙げるはずだ。
年初の大宮と静岡の両記念を制し川崎記念も準優勝と、2年ぶりにS級S班に復帰した今年は、色濃い存在感を示している。特筆すべきは大宮と静岡で、いずれも地元の2段駆けシフトを粉砕するなど、憎たらしいほど強い。
今シリーズも1着こそないものの、ただでは引かない巧妙な取り口が光り「車番も悪かったしデタトコ勝負。仕掛けなきゃ着がないので行った」と大混戦の準決11Rは4着の永沢剛とわずか8分の1輪差で3着を手にし、決勝へ勝ち上がった。
「きつい厳しい展開をしのげたし、ボートで例えるなら6号艇の2着と言ったところ(笑い)」と笑わせ、心地良さそうに汗をぬぐった。
2020年の豊橋の当大会でGⅠ初戴冠を遂げてから、ここまでGⅠ優勝がない。だが、今年の快進撃をもってすれば2度目のGⅠ制覇は大いにある。猛チャージでたたみかけ、いの一番にKEIRINグランプリ2024の切符を手に入れる。