奈良競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設73周年記念 春日賞争覇戦」が22日、開幕する。12Rの初日特選「第16回奈良はきもの杯」は近畿5人が別線勝負。古性優作(33=大阪)は自力戦を選択した。
12R特選は脇本雄太と近畿別線となった。直近では昨年5月の富山全プロ記念のスーパープロピストレーサー賞で戦っている。その時も新山響平がおり、新山の逃げを中団からまくって勝利を得た。脇本は「近畿勢はボクに対する対策を知っているからな~」と嘆くもので、近年の連係が深い古性からすれば、脇本の頭の中は分かっている。
ただし現在の脇本は位置取りなども含めた動きを見せている。その面では一日の長がある古性だが「いやいや、さすがにこうしたらいいとか、そんなのは言えないですよ~」。敬愛する先輩に上からモノを言うことなどないものの、そこに挑む大切さは感じている。お互いが刺激し合い成長できる関係だ。
岐阜GⅠ全日本選抜は「調子が上がり切らなかった。昨年の12月からいろいろと試している中で、そんな感じで…」と現在の調子には不満を感じている。その中で決勝進出は逃さず、決勝でも勝機をうかがう戦いを披露した。
まだ始まったばかりの2024年だが、濃密さは底を深くするばかり。初日が誕生日で33歳の一戦目、古性の走りに心を躍らそう。