松山競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設74周年記念 金亀杯争覇戦」は8日、二次予選7個レースを中心に2日目が行われ、10Rでは佐藤慎太郎(47=福島)は1着ゴールでS班戦士が意地を見せた。
自らに喝を入れた。二次予選10Rは対戦相手に犬伏湧也がいる構成で「今、勢いのある若手を当てられている、ということだったからね」と内心は穏やかではなかった。
「与えられたところで頑張るのが使命だから、番組に『なんじゃこりゃ』とかはないよ。俺以外の人は『なんだ?』とか言っていたけど」
今回の構成についてどうこうはないが、自身が感じたことはある。「佐藤慎太郎の箔が落ちてる、ということが現実なんだと思う。今の佐藤慎太郎ってこれなんだ、と」。まだまだ長く活躍するためにも、競輪界の中での立ち位置を強固にする必要を感じている。真摯に自分を見つめ「もっと精進します」とアゴを引いた。
当のレースは渡辺一成のテク満載の走りで1着取りに成功。しかし「一成を2着に残せ! って言われちゃったよ。いやいや、オレじゃなかったら4、5着だったと思うよ。カズナリ、タレるんだもん」。欲張りな声援に柔らかく応えつつ、満足げな表情を見せた。
3日目(8日)の準決11Rは新山響平とのタッグ。ワンツーで決勝進出を目指す。