令和6年能登半島地震復興支援競輪の川崎競輪GⅢ大阪・関西万博協賛「開設75周年記念 桜花賞・海老澤清杯」は7日、最終日を行った。12R決勝は嘉永泰斗(26=熊本)が豪快にまくって昨年5月函館以来、記念3回目のV。優勝賞金520万円(副賞含まず)を手にした。
GⅠ争覇級の選手達が争った桜の季節の伝統の一戦を、華やかに輝く英雄が制した。嘉永は汗をぬぐいながら「割と想定内でした。新山(響平)さんの後ろ攻めも想定に入れていた」と穏やかにレースを振り返る。佐藤慎太郎のブロックは強烈だったものの「あそこまで行ったら、あきらめずに」と勝利へと突き進んだ。
価値ある優勝を喜びながらも、すぐに前を向き「まずはGⅠ決勝に乗ること、乗れたらおのずとGⅠ優勝のチャンスは巡ってくる」と最大の目標であるGⅠ制覇へと視線を向けた。4月30日に幕を開けるいわき平GⅠ日本選手権は楽しみな限りで「すぐに準備します」と喜びの余韻に浸るつもりはない。
嘉永泰斗はGⅠを獲るべき人――。多くの人が口をそろえるこの言葉。証明する日が近づいている。