令和6年能登半島地震復興支援競輪として行われる高知競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 よさこい賞争覇戦」が11日に開幕する。

 9日の前検日に検車場に入ってきた阿波の気鋭・犬伏湧也(28=徳島)は、会う人、会う人から「どうしたの?」と声をかけられていた。それもそのはず、頭を丸めたニューヘアスタイルになっていたからだ。

「特に意味はないですよ。別に悪いことしたわけでもないし(笑い)。まあ、気合を入れたって感じです。エヘヘ」

 ヘアスタイルの変化とともに悪い流れも断ちたいところ。昨年3回GⅠの決勝に進んだ気鋭は今年に入ってから思うような成績を残せていない。おまけに前回は落車の憂き目に遭ってしまった。

「全身打撲と擦過傷がひどかったけど、しっかりケアしたので直前の練習ではちゃんとモガけていました。気温が上がってスピードも出るようになってきたし戻っている感じはあります。セッティングをちょっと変えているので、そこがかみ合ってくれれば(楽しみ)。まあ、とりあえず一本走ってみてどうか、ですね」と明るい表情で自身のデキについて語った。

 高知は昨年2月のGⅠ全日本選抜で3勝を挙げた好相性のバンク。「走りやすいし主導権を取れればチャンスだと思います」。初日から結果を出して、不安を一掃してみせる。