四日市競輪のFⅡナイター「稲藤日永うちわ杯 中京スポーツ賞 競輪スマートリレー」は10日、12RでA級決勝戦が行われ、五十嵐綾(23=福島)が、昨年12月の川崎以来、今年初の優勝を決めた。

 苦しい3日間を乗り越えた。初日から思うような動きにならず、辛口の自己評価が続いただけに「うれしいですね」と笑顔がはじけた。

 道中は後方から。6番手で車間を切りつつタイミングを待った。ホーム手前から一気に踏み込むと、城のけん制を乗り越え、切り替えて直線迫った関東勢を振り切った。この日はギアを3・85から3・92に上げたが「それが良かったわけではない」と話す。むしろ「今日は出し切ろうと思ったのがいい方向に向いた」と振り返った。

「調子がいい時に取れなくて、今回優勝できた。結果的にも次につながるし、悪い時にどうするか、感じることもありました」。次走は地元いわき平(23~25日)。さらには来期のS級に向け、五十嵐にいい追い風が吹いてきた。