奈良競輪のGⅢ「第9回大阪・関西万博協賛競輪」は6日、開幕する。GⅠ高松宮記念杯直前の開催は大激戦で、GⅢ初制覇まで視野に入る選手も多い。

 中井太祐(34=奈良)は今節の地元の顔の一人として結果が欲しいシリーズだ。

 前回の玉野決勝では池野健太のまくりを差して優勝とリズムは絶好で「4月くらいに新車が届いて、セッティングを煮詰めていっているところです。玉野の後もいつも通りやってきたし、近況はずっと状態はいいと思います」と、仕上がりも抜かりはない。

 群雄割拠の地元グレードレースなら当然、活躍が求められるが「地元を走る時はいつもだけど、結果は欲しいです。一走一走、まずは決勝に乗らないと」。2月の奈良記念では準決敗退に終わっており、そのリベンジの意味も加わる。平常心は保ちつつ熱量は普段以上の4日間に臨む。

 勝ち上がりの先には弟・俊亮との兄弟連係も期待される。「あっせんが出た時の点数なら僕も特選に乗れていたから本当なら初日からだったけど、月が替わって点数も変わって…。連係は先の楽しみに取っておきます」。タッグを組むなら決勝の舞台。2021年の奈良記念決勝以来の連係、そして兄弟ワンツーまで描きつつ、初日は谷和也目標に好発進を切る。