奈良競輪のナイターFⅠ「オッズパーク杯」は1日、2日目を開催。ガールズケイリンの予選2・7Rでは吉川美穂(31=和歌山)がホーム前先行から3着で決勝に進んだ。

「今までの自分から脱却したくて」

 最近はまくりや決め脚勝負の印象もあったが、距離を踏めることへの意識が強くなっている。「調子がいい時は(長距離を踏むことも)やっていたけど、最近は調子も良くなくて差しばっかりになっていた」。まだ絶好調とは言えないが、その中でも意識は変わってきた。

「このままだとGⅠを取れることはないなと思ったので」

 4月の久留米オールガールズクラシックでは児玉碧衣に続く準優勝だったが着差は1車身以上。5月の岸和田パールカップは予選敗退…。〝取る〟ためには機動力が必須ととらえている。

 先行策で粘ったこの日のレース後には「今はまだこんなものかな。やった方です」。先々を見据えての1歩目は着実に踏み出した。

 最終日(2日)の決勝に関しては「優勝もしたいですね! よく優勝できていたころの賞金袋の厚みを忘れそうです(笑い)」なら、勝ちに行くスタイルになるかもしれない。それでも、今後の果敢な仕掛けには要注目だ。