小松島競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 阿波おどり杯争覇戦」は7日、決勝戦が行われ、地元の犬伏湧也(28=徳島)が制した。GⅢ優勝は昨年3月大垣以来、2回目。2着は佐藤慎太郎、3着は小倉竜二だった。

 地元ファンの前で喜びを爆発させた。ウイニングランではスタンドに拳を突き上げた。「地元の決勝で重圧もあって、いつもと違う緊張感があった。それで勝ててうれしいし、自分も興奮しましたね」と笑顔が弾けた。

 道中は8、9番手。打鐘前からかなり車間を切っての追走だった。「しっかり行くところを見極めて行けと、小倉さんにも言われていた」。最終2角で6番手の北日本勢が動くと「それに吸い込まれる感じで行った」。3角ではブロックのあおりも乗り越えると「ゴール前は必死で踏んだ。1着なのは分かった」と、ゴール後もガッツポーズが飛び出した。

 次走は13日からの松戸GⅡサマーナイトフェスティバル、さらに8月には平塚GⅠオールスターが控える。「もっと自力を出して組み立てを意識しつつ、しっかり戦いたい」。さらに強くなった犬伏を、また地元ファンに見せつける。