平塚競輪FⅠナイター「篠崎愛イメージキャラクター就任記念オッズパーク杯」は19日、開幕する。ガールズケイリン7Rでは、マダムレーサーでもある新人の大浦彩瑛(28=神奈川)がいよいよ本デビュー。前日検査の18日に心境を語った。
ルーキーシリーズでは苦い経験もした。3走目となった5月の函館初日に失格&落車。骨折はなく「打撲と擦過傷だけだった」ものの、体より傷ついたのが心で「失格よりショックだったのは人をコケさせてしまったこと」と神妙な面持ちで振り返った。
中54日の間にしっかり練習は積んだ。当地は5月のルーキーシリーズで経験済みだが、感触を再確認するため平塚まで足を運ぶなど念には念を入れた。しかも今回は直前で師匠の福田知也(41=神奈川)に追加が入り「師匠と一緒なのは心強い」と追い風も吹いている。
それでも先輩選手との競走は初めて。不安な気持ちになるのも当然で、福田は「周りから期待されてプレッシャーを感じているところもあるようです」と明かす。誰でも最初の一歩を踏みだすのには勇気がいる。揺れる心境にも理解を示す師匠は「練習はかなりこなしていて強い。負けてもともとだと割り切って自分のやりたいレースをしたらいい」と優しく背中を押す。
初日にライバルとなりそうなのは今節の得点ランキング1位で自力型の渡部遥(22=愛媛)。簡単に越えられる壁ではないが、大浦は「展開を見て、行けそうだったら行きたい」と前を見据えた。