8年4か月ぶりの本場開催に大盛り上がりを見せる熊本競輪FⅠ「令和6年能登半島地震復興支援競輪 熊本競輪再建記念」は最終日の22日、決勝戦が最終12Rで行われる。北井佑季(34=神奈川)や緒方将樹(25)―嘉永泰斗(26)の地元・熊本コンビに注目が集まるが、山崎芳仁(45=福島)もV候補の一人だ。
8年4か月ぶりの熊本競輪本場シリーズは大盛況で山崎も連日、スタンドの熱狂に推され、激戦を展開している。初日特選は北井を余裕差し。レース後、北井から「山崎さんが全然キツそうじゃなかった(笑い)」と冗談半分に指摘されたが、それほど快調だったということだ。
準決は地元勢との対戦で「フタをしてからセオリー通りの力勝負を。地元に粘るつもりは全くなかった」と〝競輪道〟を貫いた結果3着だったが、初日特選1着のアドバンテージを生かし、決勝へ勝ち上がった。「嘉永にコジ開けられたのは反省だけど、長年の経験で何とかしのげましたね」
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熊本バンクとは切っても切れないほど縁深い。記念初優勝とGⅠ全日本選抜(2007年)優勝、そして成田和也とワンツーを決めたGⅠ日本選手権(2012年)決勝2着など数々の思い入れがあり、本人も「ほぼ確定板を外していないはず」とうなづく。
決勝は単騎戦。ライン3車の北井に緒方―嘉永の地元勢がぶつかる構図で、始動は早まりそう。虎視眈々と脚をため、熊本再開と通算500勝達成を祝う渾身の一撃を放つ。